イケメンじゃないのにモテる男

イケメンじゃないのにモテる男

今だにWEBサイト上に現われては消える『イケメンじゃないのにモテる男』的なタイトルの記事。

それらの記事の最後は決まって、
「イケメンでなくても、ほんの少しの心がけや工夫次第で簡単にモテ男になれます。あなたも是非、取り入れてみてはいかがでしょうか?」
…なんて言葉で結ばれていたりします。

内容を要約すると、以下のようなタイプが、イケメンでなくてもモテる男のタイプだそうです。

  1. 聞き上手
  2. 話し上手
  3. 髪型や服装がおしゃれ
  4. 明るい性格
  5. 気配りができる
  6. 自信がある人

確かにその通りだと思います。うっかり(今の自分だったら1・2・5・6が完全に当てはまり、3・4は”ほぼ”当てはまっているかな…?)なんて思って、自分は大丈夫と安心して終わりにするところでした。

だけど、最後まで読み進んだところでビックリしてしまったんです。

「どこが”ほんの少しの心がけ”だ!?」
「工夫次第って…意味が分からない。」


1.聞き上手について

聞き上手というのは、ただ黙ってうんうん頷いていれば良いってもんじゃありません。 自然な相槌や的確なリアクションがあって、初めて「聞き上手」と言えるのです。これは、自分の意識がキチンと話し手に向いていないと出来ません。そうでないと、不自然な相槌・ほとんどリアクション出来ず、になってしまいます。
恋愛に対して苦手意識がある人にとっては、意識をキチンと相手(異性)に向けること自体が難しいことです。どうしても、自分が相手から”どう見られているのか”にばかり意識がいってしまうからです。


2.話し上手について

これって…口下手な人にとっては相当の練習が必要ですよね!?


3.髪型や服装がおしゃれについて

まあ、これならば頑張れば出来るでしょう。多かれ少なかれ”費用”がかかってしまいますが…。


4.明るい性格について

現在、暗い性格の人にとっては、それこそ「革命的な意識改革」が必要です。高校入学・大学入学・就職など、周囲の人間関係がガラッと変わる機会でもなければ、けっこう至難の技だと思います。
それでももしも、革命的な意識改革が成功をおさめ、みんなの前に突然、明るい性格として登場したら、周りの人たちから間違いなく「どうしたの?」「変なモノでも食べた?」「〇〇くんがおかしくなった…」と思われてしまうでしょう。これは耐えられません。暗い性格の人ほど、周囲のこういった視線に敏感なのです。


5.気配りができるについて

聞き上手のケースと同じく、意識が周囲にキチンと向けられなければ、適切な気配りは出来ません。これまでモテた経験がない人は、ついつい意識が自分の内側に向きがちです。周囲がキチンと見えていない以上、適切な気配りをしようと意識してやってみても、けっして適切なものにはなりません。意識が自分の内側に向いている人が、意識を周囲に向けられるようになるためには、大きな転換期(=キッカケ)が必要になります。


6.自信がある人について

「自信を持って!」と他人に言われて簡単に持てたら、誰も苦労はしません。


要するに、3番(髪型や服装のおしゃれ)以外は、ほんの少しの心がけや工夫次第でどうにかなるものではありません。

おそらく、簡単にそう言えてしまうのは、この記事を書いた人にとっては、生まれつき1番~6番までが普通に出来ていたからじゃないでしょうか。でなければ、特に努力した自覚もなく、大人になるにつれていつの間にか出来るようになっていたような人ではないでしょうか。

私などは、1番~6番まで一つもなかった過去があり、そこから”不退転の努力“によって一つ一つスキルを獲得していったタイプの人間です。

だから分かるのです。ほんの少しの心がけや工夫次第で簡単にモテ男になるなんて不可能だってことが…。

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