月: 2019年10月

チビ・ハゲ・デブ・ブサイクな男性は結婚相手としてはねらい目?

「チビ・ハゲ・デブ・ブサイクな男性は結婚相手としてはねらい目だ」といった類の記事を書く女性がいます。
私のような”チビでブサイクな男”からしてみれば、そういう記事を書いてくれるのは喜ばしいことと思います。ぜひ、これからもドンドン書いてほしいとも思います。

ただ...ほとんどの記事に対して、その”根拠や理由”がちょっと弱いと感じてしまうのです。

  1. デブは柔和なイメージがあり、親しみを感じる。
  2. ハゲは絶倫。
  3. チビはコンプレックスが強く、その分向上心があるので出世頭。
  4. 総じて浮気の心配がない。
  5. 高い確率で独身で彼女もいない。余っているのでねらい目。

...だいたいこういった理由があげられることが多いです。

1.デブは柔和なイメージがあり、親しみを感じる

デブだからと言って親しみを感じるとは限りません。親しみを感じないデブもいます。また、デブには自分をコントロールできない人が多く、意志が弱い人も多く、向上心も小さい傾向があります。(つまり、向上心が必要な出世は望めない、ということです。)
逆に、自分の意志の弱さを自覚しているので、他人に対して寛容な人が多いです。(この寛容さが出世につながるケースもあるでしょう。)
つまり、意志の弱さゆえの”寛容さ”であることを理解しなければいけません。あくまでもこの”寛容さ”が魅力であって、シンプルに「親しみを感じるから良い」ということではありません。それこそ、不寛容なデブは最悪ということでもあります。


2.ハゲは絶倫

ハゲが絶倫という話は、医学的には男性ホルモンなどの関係で”一つの説”として言われているのは確かです。ですが、絶倫かどうかを決める要素は男性ホルモンだけではありません。たとえば「お互いの愛情」といった心理的なことも深く関係しています。
仮に、ハゲを醜いと感じているとして、あなたは、その醜い相手を本当に愛することが出来ますか?...という話でもあるのです。
つまり、「ハゲだから良い」のではなく、結婚後に不毛なセックスレスにならないような相手が良いということです。


3.チビはコンプレックスが強く、その分向上心があるので出世頭

チビの全部が向上心を持って出世頭になっているとは限りません。コンプレックスが強く、その分努力家になるチビが多いのは確かですが、コンプレックスを跳ね返そうとする方向性を間違えれば、偏屈な人間になるだけです。
つまり、「チビだから良い」のではなく、努力家で出世頭であることが重要なのです。


4.総じて浮気の心配がない

一人の女性をゲットすると”心理的な余裕”が生まれるので、チビ・ハゲ・デブ・ブサイクな男性でも、他の女性から見て魅力的に映るようになります。よって、それまでモテなかった分を取り返そうとして、逆に浮気のリスクが高くなることもあります。つまり、言っていることは、まったく”逆である”とも言えるのです。
「チビ・デブ・ハゲ・ブサイクだから良い」のではなく、あくまでも浮気しない男性が良いのあれば、見た目の美醜に関わらず、理性的な良心に基づく高い精神性を持ち、かつ、自分をシッカリと愛してくれて、自分からもキチンと愛情を示すことができる相手を選ぶことが大切なのです。


5.高い確率で独身で彼女もいない。余っているのでねらい目

まったく失礼な話ですね。チビでもデブでもハゲでもブサイクでも、モテている男性はいっぱいいますよ。逆に、独身で彼女も出来ずに余っている原因は、(全部が全部そうとは限りませんが)「デブなのに不寛容」「ハゲなのにセックス下手」「偏屈なチビ」だからです。


どちらか(または双方)が何らかの妥協をして結婚したカップルの場合、幸せになれるかどうかは”相性”と”相手に対する思いやり”と”お互いの愛情”にかかっています。

結婚していっしょに暮らせば、多かれ少なかれ親近感が生まれて”家族としての”愛情が芽生えてきます。そして、その度合いは二人の”相性”によって決まります。
また、双方ともお互いに”相手に対する思いやり”があれば、夫は妻に対して、ほぼ確実に愛情を抱くようになります。ですが、それだけでは、妻が夫に対して愛情を抱くかどうかは分かりません。夫の方は、当初の妥協は消滅するけれども、妻は妥協し続けなければならないケースもあります。

これは、生物としてのDNA(遺伝子)が関係しています。オスは(理論上)無限に近い数の子孫を残すことが出来ます。しかし、メスが残せる子孫の数は限られています。よって、オスは”数”で勝負し、メスは”質”で勝負するのです。DNA(遺伝子)の話です。
つまり、つがいになるオスのDNA(遺伝子)が劣っていれば、何がどうあっても、メスはそのオスを愛することは出来ないのです。

ただし、これは”実際の”(DNAの)優劣ではありません。近年はバイオテクノロジーの発達によってDNAの解析が可能になってきていますが、まだ一般的ではありません。まだまだ女性たちは「(DNAが)優秀そうか・劣悪そうか」で判断するしかありません。

「DNAが優秀そうか・劣悪そうか」を判断する手段は、以下の3つです。

  1. 外見で感じられるもの
  2. 能力で感じられるもの
  3. 内面で感じられるもの

1.外見で感じられるもの

チビは努力しても改善するのは不可能です。ハゲも不可能ではないかもしれませんが、非常に困難でリスクも高いです。チビ・ハゲに比べれば、デブを改善するのは比較的簡単です。スポーツをして贅肉を筋肉にすれば良いのです。ダイエットすれば良いのです。


2.能力で感じられるもの

これは頑張るしかありません。一生懸命に勉強をし、必死になって仕事に励むことで、ある程度レベルを向上させることが出来ます。


3.内面で感じられるもの

寛容さ・積極性・コミュニケーション能力・自信の有無...などがあります。これも、一生懸命に頑張れば必ず向上します。


ここで私の経験談を話したいと思います。
かつての私は、生まれつきのチビとブサイクで、自信のなさゆえの消極的な性格、友達も少なかったので、たいしたコミュニケーション能力もありませんでした。

「このままではマズい。」と感じて、主にコミュニケーション能力を中心に自己改革を行ない、少しずつ成果を上げていきました。そして、多少の自信がつき、積極性も出て、コミュニケーション能力もソコソコのレベルまでアップしてきた頃のことです。

私は、この頃のことを『2ヶ月ボーダーライン時代』と呼んでいるのですが、とにかく新しい彼女が出来ても、必ず2ヶ月以内に振られてしまうのです。

私は、恋愛指南書やマニュアル本などに頼らずに、完全に自己流でやってきました。やったことに無駄だったことは何一つなかったとは思っていますが、とにかく、効率が悪かったり、意味のない停滞を招いたり...といったことは多々ありました。そして、自己改革が大きな成果を上げるまでに、とにかく時間がかかりました。

ちょうど、その「過渡期」だったのでしょう。この頃の私は、何よりも第一印象だけは抜群に良かったのを覚えています。合コンなどでは、ほぼ百発百中で彼女を作ることが出来ました。
ですが、きっと自己改革がまだ未完成だったのでしょう、つき合い始めれば色々とボロが出てきてしまいます。トーク力についても好不調の波があり、調子が良ければ饒舌になれるのですが、いまいち不調なときは重苦しい沈黙を招いてしまいます。デートの日の天気によって好不調が左右されることもありました。

そうなってしまうと、しょせんチビでブサイクな私は、一気に評価を下げてしまいます。「最初は良いと思ったんだけど...」とか「何で好きになったのか分からなくなった」とか、ただひたすら「ごめんなさい、ごめんなさい」と言われて、確実に2ヶ月以内に振られてしまうのです。

私たち男性は、「チビ・ハゲ・デブ・ブサイクはねらい目だ」という記事を見て安心している場合ではないのです。まず、チビとハゲ以外は、努力しだいで改善できるのですから、これらを改善・向上させない手はありません。また、チビとハゲについても、妥協のある結婚をして、妻から愛されずに不毛な人生を送ることにならないよう、能力・内面におけるDNA(遺伝子)の質を高めていきましょう。そして、愛する妻を、「夫への愛情のない寂しい女」にさせないためにも、世の中の「チビ・デブ・ハゲ・ブサイク」な男性には努力してほしいのです

イケメンじゃないのにモテる男

今だにWEBサイト上に現われては消える『イケメンじゃないのにモテる男』的なタイトルの記事。

それらの記事の最後は決まって、
「イケメンでなくても、ほんの少しの心がけや工夫次第で簡単にモテ男になれます。あなたも是非、取り入れてみてはいかがでしょうか?」
…なんて言葉で結ばれていたりします。

内容を要約すると、以下のようなタイプが、イケメンでなくてもモテる男のタイプだそうです。

  1. 聞き上手
  2. 話し上手
  3. 髪型や服装がおしゃれ
  4. 明るい性格
  5. 気配りができる
  6. 自信がある人

確かにその通りだと思います。うっかり(今の自分だったら1・2・5・6が完全に当てはまり、3・4は”ほぼ”当てはまっているかな…?)なんて思って、自分は大丈夫と安心して終わりにするところでした。

だけど、最後まで読み進んだところでビックリしてしまったんです。

「どこが”ほんの少しの心がけ”だ!?」
「工夫次第って…意味が分からない。」


1.聞き上手について

聞き上手というのは、ただ黙ってうんうん頷いていれば良いってもんじゃありません。 自然な相槌や的確なリアクションがあって、初めて「聞き上手」と言えるのです。これは、自分の意識がキチンと話し手に向いていないと出来ません。そうでないと、不自然な相槌・ほとんどリアクション出来ず、になってしまいます。
恋愛に対して苦手意識がある人にとっては、意識をキチンと相手(異性)に向けること自体が難しいことです。どうしても、自分が相手から”どう見られているのか”にばかり意識がいってしまうからです。


2.話し上手について

これって…口下手な人にとっては相当の練習が必要ですよね!?


3.髪型や服装がおしゃれについて

まあ、これならば頑張れば出来るでしょう。多かれ少なかれ”費用”がかかってしまいますが…。


4.明るい性格について

現在、暗い性格の人にとっては、それこそ「革命的な意識改革」が必要です。高校入学・大学入学・就職など、周囲の人間関係がガラッと変わる機会でもなければ、けっこう至難の技だと思います。
それでももしも、革命的な意識改革が成功をおさめ、みんなの前に突然、明るい性格として登場したら、周りの人たちから間違いなく「どうしたの?」「変なモノでも食べた?」「〇〇くんがおかしくなった…」と思われてしまうでしょう。これは耐えられません。暗い性格の人ほど、周囲のこういった視線に敏感なのです。


5.気配りができるについて

聞き上手のケースと同じく、意識が周囲にキチンと向けられなければ、適切な気配りは出来ません。これまでモテた経験がない人は、ついつい意識が自分の内側に向きがちです。周囲がキチンと見えていない以上、適切な気配りをしようと意識してやってみても、けっして適切なものにはなりません。意識が自分の内側に向いている人が、意識を周囲に向けられるようになるためには、大きな転換期(=キッカケ)が必要になります。


6.自信がある人について

「自信を持って!」と他人に言われて簡単に持てたら、誰も苦労はしません。


要するに、3番(髪型や服装のおしゃれ)以外は、ほんの少しの心がけや工夫次第でどうにかなるものではありません。

おそらく、簡単にそう言えてしまうのは、この記事を書いた人にとっては、生まれつき1番~6番までが普通に出来ていたからじゃないでしょうか。でなければ、特に努力した自覚もなく、大人になるにつれていつの間にか出来るようになっていたような人ではないでしょうか。

私などは、1番~6番まで一つもなかった過去があり、そこから”不退転の努力“によって一つ一つスキルを獲得していったタイプの人間です。

だから分かるのです。ほんの少しの心がけや工夫次第で簡単にモテ男になるなんて不可能だってことが…。

ブログ再開のお知らせ

 ブログ開始のお知らせです。

 お久しぶりです、木ノ下涼と申します。
このたび、長い間更新していなかった「人間関係と恋愛を科学する雑学サイト – Little Riffle -」(以下、「リトルリフル」)のブログをリニューアルし、再開することになりました。

 リトルリフルのサブタイトルには「人間関係と恋愛を科学する雑学サイト」と記しておりますが、サイトを運営する「ぱた出版」では、以下のような運営・行動理念を持って、日々励んでおります。

■ぱた出版の運営・行動理念

1.経済的・時間的・精神的に充実した生活を自ら作り出す手助けとなる。
2.優しくて純粋な人間が生きやすい世の中を実現する。
3.コミュニケーションと感動を最も大切なものと位置づけて、人の幸せとは何かを追求していく。
4.恋愛・人間関係の側面から多くの人々の幸福感を底上げすることで、環境問題解決の一助になる。

 このブログでは、人間関係や恋愛感情はもちろんのこと、上記の運営・行動理念から派生する、政治や経済や社会問題、環境問題などについても考察していこうと考えております。

 ときには、各分野の識者の方々が書いた記事や談話などを参考に引用させていただいたり、その他の客観的なデータを掲載させていただくこともありますが、原則として、あくまでも「私個人の意見・主張」を書き綴ったものとしてお読みいだだけると幸いです。

 尚、旧ブログは近日中に閉鎖する方向で考えており、そのかわり、旧ブログ内で書かれた秀逸な記事については、新ブログに再投稿するつもりです。

 では、今後ともよろしくお願いいたします。

木ノ下涼