いい人の特徴
ここでは、いい人が周囲の人に無意識に伝えてしまっている、とあるマイナスイメージについてお話しします。そして、いい人がどのようにして周りの人から嫌われないようにしているのかについてお話しします。
いい人が無意識に伝えてしまっていること
まずは、いい人(ただのいい人)の特徴をいくつかあげてみましょう。
- いつもニコニコしている。
- 絶対に怒らない。
- 相手を怒らせるようなことを言わない。
- とても親切でやさしい。
- 自分の意見をほとんど言わない。
- 相手や周囲に合わせるのが得意。
...などなど。
上記のようないい人といっしょにいると、とりあえずとても安心します。
相手に安心感を与えることは、人と人とのつき合いの中ではとても大切なことです。そしてそのことを、いい人は充分に理解しています。理解しているからこそ、そのように振る舞えるのです。
では、どうしていい人にもかかわらず「モテない」なんてことになるのでしょうか? 人に安心感を与えることが出来るなんて、そんな素晴らしいことはありません。にもかかわらず、どうしていい人はあまり高く評価されないのでしょうか?
その原因はいくつか考えられます。
たとえば、面白味がない(=ユーモアがない)・真面目すぎる(=融通が利かない)・存在感がない(=周りに合わせすぎる)・気が弱そう(=自分の意見を主張しない)などがあります。
これらはすべて、いい人(ただのいい人)特有の「自信の無さ」が原因になっています。たとえば、変に思われたくないからユーモアのあるセリフが言えなかったり、下手に融通を利かせて失敗するのを恐れたり、自分を前面に出すと人に攻撃されやすくなるから、周りに合わせたり自分の意見を主張できなかったり...。
ですが、ここではちょっと違った視点で、いい人が高く評価されない原因について考えてみたいと思います。実は、これこそが最も根本的な原因として考えられるのですが、それは...
安心感といっしょに、もっと別の変な印象も与えてしまっているから。
...です。
もっと別の変な印象とは、いったい何でしょうか? それは、上記にあげたそれぞれの特徴に「この人は何故...」と「...のだろうか?」の言葉を付け加えると何となく分かってきます。
- この人は何故...いつもニコニコしている...のだろうか?
- この人は何故...絶対に怒らない...のだろうか?
- この人は何故...相手を怒らせるようなことを言わない...のだろうか?
- この人は何故...とても親切でやさしい...のだろうか?
- この人は何故...自分の意見をほとんど言わない...のだろうか?
- この人は何故...相手や周囲に合わせるのが得意...なのだろうか?
どうでしょうか?...少し変な感じがしませんか? 何だか不安な気持ちになってきませんか?...
なぜ不安になるかというと、その人の本心が見えてこないからです。
まあ、だからといって(いつもニコニコしているのは、何か悪だくみをしているから?)とか(いつも親切なのは、あとで何かだまし取ってやろうと考えているから?)なんて、変に勘ぐったりする人は、ほとんどいないでしょうけれど...
ただ、おそらく無意識の中で明らかに、何かしら不穏な空気を感じ取っているのは確かです。そして、その不穏な空気(=変な感じ)が、いい人に対する周りの評価を下げてしまい、魅力を低下させているのも確かなんです。
- いい人(ただのいい人)といっしょにいるとき、相手は安心感だけでなく、それとは正反対の不安感や不穏な空気も、無意識の中でいつも感じている。
人間であれば、誰でも必ず「感情」というものがあります。いわゆる「喜怒哀楽」と呼ばれるものです。しかし、いい人(ただのいい人)の最大の特徴は、喜怒哀楽のうち「喜」と「楽」(と、ときどき「哀」)しか相手に見せないことです。もちろん、わざとそうしているわけではなく、無意識にそうなっているのでしょうけれど...。ましてや、悪意があってそうしているワケではありません。それは分かっています。いい人にとっては良かれと思ってやっていることでしょう。
ですが、喜怒哀楽があるから人間なんです。喜怒哀楽があってこその表情なんです。なにも「哀しくもないのに哀しめ」と言っているワケではありません。「怒ってもいないのに怒れ」と言っているのでもありません。いい人の、たとえ哀しくても哀しい顔ができない、たとえ怒っても怒った顔ができない、といった心の持ちようが問題なのです。
女性にモテないいい人(ただのいい人)と女性にモテるいい人(魅力的ないい人)を喜怒哀楽の視点で比較してみると、以下のような傾向が見られます。
- 女性にモテないいい人(ただのいい人)…喜と楽は表現するが怒と哀は滅多に表現しない。(怒と哀は表現できない。)
- 女性にモテるいい人(魅力的ないい人)…喜・怒・哀・楽の、どれもすべて表現する。(状況に応じて怒と哀もキチンと表現できる。)
では、いい人(ただのいい人)はどうして怒と哀を表現できないのでしょうか?
その答えは、ズバリ...
嫌われることを極端に恐れているから。
...です。
嫌われる人の特徴
世の中には、周りの人たちに嫌われる人がいます。
どこのどんな場所にも、たいてい一人か二人は必ずいます。いや、もっとたくさんいるかもしれません。
では、嫌われる人とはいったいどんな人のことを言うのでしょうか? 一般的なものとして、いくつか特徴をあげてみましょう。
- わがままで自分勝手
- 協調性がない
- 必要以上に他人に干渉したり詮索する
- 乱暴で攻撃的な性格
- 意地悪で嫉妬心が強い
- エコひいきする
- 強い人や偉い人に媚びる
- 暗い
- 冷たい
- 自分に甘く、他人に厳しすぎる
...などなど。
これらのすべてに共通していることは、他人を不快な気持ちにさせることです。自分さえ良ければ他人を傷つけてもかまわない、自分の感情のままに他人のエネルギーを奪う行為でもあります。
上記のような人が嫌われることは、いい人であれば誰もが知っています。そして、いい人は、自分はそうならないようにいつも気をつけています。だから、一見、いい人は上記のどれにも当てはまっていません。(※「暗い」 の代わりに「おとなしい」であれば、当てはまっている人はたくさんいますが...)
ただ...本当に当てはまっていないのでしょうか?
(もしかしたら、そう思っているのは自分だけなのでは?)
...なんて、不安に思っている人もいるのではないでしょうか?
人間であれば、上記のような「嫌われる人特有の要素」は、多かれ少なかれ誰もが必ず持ち合わせています。好かれる人と嫌われる人の違いは、これらの要素が表に出ているか出ていないかの違いだけです。
いい人(ただのいい人)は「嫌われる人特有の要素」を努力して表に出さないようコントロールしています。実際に嫌われている人は、努力していないか、自分をコントロールできないか、嫌われる原因を理解していないかのどれかです。
その点、いい人(ただのいい人)は「嫌われる人特有の要素」を理解して、表に出さないよう自分をコントロールできる分、恋愛力(恋愛の素質)は高いとも言えます。また、相手の気分や顔色を的確に把握して対応できている分、まさに恋愛上手と紙一重の位置にいると言っても過言ではありません。
あとは、モテるためにはどうすれば良いのか、具体的で正しい知識を得ることと、その知識を生かすための行動力があれば良いのです。
- いい人(ただのいい人)は「嫌われる人特有の要素」を努力によって表に出さないようコントロールしている。
- いい人(ただのいい人)は「嫌われる人特有の要素」を理解したうえで、自分をコントロールできる分、また、相手の気分や顔色を的確に把握できている分、恋愛上手と紙一重の位置にいる。
一方、女性にモテるいい人(魅力的ないい人)は特に努力することもなく自然体のままで「嫌われる人特有の要素」があまり表に出てきません。また、たとえ表に出てしまうことがあっても、不思議と周りの人に不快感を与えなかったりします。