魅力的ないい人の正体
〜いい人がモテない理由とは?B〜
ただのいい人は、喜怒哀楽のうち「怒」と「哀」をほとんど表に出しません。その理由は 自分の中に潜んでいる「嫌われる人特有の要素」を、相手に悟られないように細心の注意を払っているからです。一方、魅力的ないい人は、喜怒哀楽のすべてをバランス良く表に出します。たとえ「怒」の感情や「哀」の感情を表に出したとしても、自分にはさほどマイナスにならない自信があるからです。
女性にモテるいい人(魅力的ないい人)の正体
本題に入る前に、『2.ただのいい人の特徴と嫌われる人の特徴』でお話しした「ただのいい人の特徴」を思い出してみましょう。
- いつもニコニコしている。
- 絶対に怒らない。
- 相手を怒らせるようなことも言わない。
- とても親切でやさしい。
- 自分の意見をほとんど言わない。
- 相手や周囲に合わせるのが得意。
...などなど。
ただのいい人は、喜怒哀楽のうち怒と哀をほとんど表に出しません。そうすることで、相手や周囲の人に無意識に伝えているのは部分的無表情である...というお話しをしました。言い換えれば、ポーカーフェイスであるとも言えます。
何故、ただのいい人はポーカーフェイスでいなければならないのでしょうか? 表情を豊かに出してはダメなんでしょうか? その答はズバリ...
自分の心の中に潜んでいる「嫌われる人特有の要素」を、相手に悟られないよう細心の注意を払わなければならないから
...です。
嫌われる人の特徴のそれぞれの項目に対して、ただのいい人が抱いている「本心」をコメントにして書き加えてみると、以下のようになります。
- わがままで自分勝手…(=本当は、相手や周りの人を思い通りにしたい。)
- 協調性がない…(=本当は、もっと好き勝手に行動したい。)
- 必要以上に他人に干渉したり詮索する…(=本当は、周りと比べて自分がどうなのか気になって仕方がない。自分がどう思われているのか気になって仕方がない。)
- 乱暴で攻撃的な性格…(=本当は、毎日イライラしているんだ!)
- 意地悪で嫉妬心が強い…(=本当は、楽しそうにしている人や幸せそうにしている人が羨ましい。)
- エコひいきする…(=本当は、もっと誉めて欲しい、認めて欲しい、エコひいきして欲しい。)
- 強い人や偉い人に媚びる…(=本当は、こういう人に助けてもらいたい。)
- 暗い…(=本当は、毎日々々つらいんだ...)
- 冷たい…(=本当は、自分のことで精一杯で、他人のことなんかどうだっていい。)
- 自分に甘く、他人に厳しすぎる…(=本当は、自分はもっと評価されるべきで、他の人はもっと努力するべきだ。)
...これが、ただのいい人の正体です。
もしも、こういった「本心・本音」を周囲の人や相手に悟られてしまったら、自分も一気に「嫌われ者」に転落してしまいます。だから、ただのいい人は必死になって自分をつくろっているのです。
ところが、いい人がどんなに一生懸命ポーカーフェイスを決め込んでも「嫌われる人特有の要素」のいくつかは、ジワジワと染み出してきて微妙に相手に伝わってしまうこともあります。
ただのいい人にとって、とりわけ恋愛に関することで最も相手に伝わってしまいやすいのは...
- 暗い…(=本当は、毎日々々つらいんだ...)
- 必要以上に他人に干渉したり詮索する…(=本当は、周りと比べて自分がどうなのか気になって仕方がない。自分がどう思われているのか気になって仕方がない。)
- 強い人や偉い人に媚びる…(=本当は、こういう人に助けてもらいたい。)
...の3つです。
■ 暗い(=本当は、毎日々々つらいんだ...)について...
近いイメージの言葉で「おとなしい」というものがありますが、ただのいい人のおとなしさは、周りの人に「暗い」という印象を与えがちになります。その原因は、おとなしさの要素に自信のなさがプラスされるからです。ちなみに、魅力的ないい人のおとなしさは、周りの人に対して「おだやか・ひかえめ」という印象を与えます。■ 必要以上に他人に干渉したり詮索する(=本当は、自分がどう思われているのか気になって仕方ない)について...
これはどういうことかというと、ただのいい人は(たとえばデート中などに)相手の顔色や言動にとても敏感になってしまいがちです。自分に自信がないから相手が自分のことをどう思っているのか非常に気になってしまうのです。■ 強い人や偉い人に媚びる(=本当は、こういう人に自分を救ってもらいたい)について...
「強い人や偉い人」を「好きな人」に置き換えてみればよく分かります。自分に自信がないから(どうか、独りぼっちで淋しい自分を救ってください、お願いします...)と、ついつい心の中で手を合わせてしまうのです。好かれる人の特徴
世の中には、周りの人からとても好かれる人がいます。どこのどんな場所にも、たいてい一人か二人はいます。いや、もっとたくさんいるかもしれません。ですが、嫌われる人とは違って、時と場所によっては周囲に一人もいないこともあります。
それでは「好かれる人」とは、いったいどんな人なのでしょうか?
以下に、一般的な特徴をあげてみます。
- いつも元気で明るい
- 他人に思いやりがある
- 物事に積極的に取り組む
- 責任感がある
- 喜怒哀楽が分かりやすい
- どこか余裕を感じる(頼りがいがある)
...などなど。
また、中には上記の要素が欠けていても、多くの人から好かれる人もいます。たとえば、お金持ちやスポーツ選手、知識人、有名人、ずば抜けて仕事(勉強)が出来る人...などです。(ただし、それを鼻にかけて傲慢な態度を取る人は逆に嫌われます。)
周りから好かれる人は、どこかエネルギッシュなオーラ(雰囲気)を放っています。そして、心の根底に確固たる自信を持っています。スポーツ選手や有名人、知識人、仕事(勉強)が出来る人などは、非凡な才能があるのだから当然といえば当然かもしれません。ある意味、こういう人たちは常に周りの人に元気や勇気(エネルギー)を与えているとも言えます。
また、これといってずば抜けた才能がないにもかかわらず上記の「好かれる人の特徴」に当てはまる人は、心の根底に確固たる自信を持っています。そして、同じように周りの人に元気や勇気(エネルギー)を与えています。
- 非凡な才能を発揮している人は、心の根底に「確固たる自信」を持っている。
- (たとえ、ずば抜けた才能がなくても)好かれる人の特徴に当てはまる人は、同じように心の根底に「確固たる自信」を持っている。
- 確固たる自信を持っている人は、周りの人に元気や勇気(エネルギー)を与えている。
「確固たる自信」がある人は心に余裕を持っています。心に余裕がある人は相手に安心感を与えます。そして、心に余裕があるからこそ、喜怒哀楽を気軽に表現できるのです。
たとえ「怒」の感情や「哀」の感情を表に出したとしても、自分にはたいしたマイナスにはならないことを知っているからです。たとえ何らかのマイナスがあったとしても、そんなものは後から簡単に挽回できる自信があるからです。
ここで、前出の「嫌われる人の特徴」に対して、好かれる人はどのような思考パターンを持っているのか見てみましょう。
- わがままで自分勝手…(=自分はもう充分なので、周りの人や相手を優先させてあげたい。)
- 協調性がない…(=自分はもう満足なので、あとは周囲のために役に立ちたい。)
- 必要以上に他人に干渉したり詮索する…(=周囲の人はみんな自分〔私〕を好きに決まっている。で、どうすればみんなは喜んでくれるのかな? ※こういう姿勢であれば、干渉とか詮索とは思われない。)
- 乱暴で攻撃的な性格…(=自分はもう満足。平和がいちばん。)
- 意地悪で嫉妬心が強い…(=自分は充分に幸せだし楽しい。みんなも同じだったら嬉しいな♪)
- エコひいきする…(=平等がいちばんだけど、好きな人にはチョッピリひいきしちゃおうっと♪ ※このひいきは不思議と悪い印象を与えない。)
- 強い人や偉い人に媚びる…(=自分の生き方や考え方に自信を持っているので、相手が誰であろうと関係ない。あくまでも自分の実力で勝負する。)
- 暗い…(=暗くなる理由がない。)
- 冷たい…(=自分に余裕があるので、周りの人に冷たくする理由がない。むしろ周りの人にはやさしくしてあげたい。)
- 自分に甘く、他人に厳しすぎる…(=人にはそれぞれ得意・不得意があって当たり前。それ、ボクが得意だからやってあげるよ!)
...これが、いわゆる女性にモテるいい人(魅力的ないい人)の正体です。
このように、本心や本音自体が周囲の人や相手に対するやさしさや思いやりをベースにしています。なので、好かれないワケがないのです。
ただのいい人でもソコソコ周りから好かれます。普通につき合っている分には、言動自体は女性にモテるいい人と良く似ています。ですが、人の心に敏感な人や、もう少し親密な関係を築こうとしている相手には「言動と本心・本音とのギャップ」が微妙に伝わってしまうのです。
- 女性にモテないいい人(ただのいい人)…確固たる自信がなく、自分のことで精一杯なので、嫌われないように頑張って自分をコントロールしなければならない。
- 女性にモテるいい人(魅力的ないい人)…確固たる自信があり、心に余裕があるので、やさしさや思いやりをベースとしたエネルギーを周りの人に与えている。