いい人がモテない理由とは?
「友達のままがいい」「人としては好きだけど」「また遊ぼうね、みんなで」...勇気を出して好きな人に告白しても、毎回こんな感じのことを言われてフラれてしまう...そう、世の中には、いつも「いい人どまり」で、いつまでたっても恋人が出来ない人がいます。とりわけ男性に多いこの傾向、実はちゃんとした理由があるんです。
結論から言うと、ツンデレ男がモテるからといって、いい人がツンデレ男に変身するのは不可能です。また、ツンデレ男の"演技"をするのも極めて困難です。一方、「ただのいい人」はモテませんが「真のいい人」であればモテます。そして、「ただのいい人」が「真のいい人」に変身することは可能です。間違いなく"善人"であるという点で共通している「ただのいい人」と「真のいい人」とでは、人間関係や恋愛に対する考え方や姿勢がぜんぜん違います。
女性はみんな、クールな男性が好き?
特に男性の場合「いい人は女性にモテない」とよく言われます。
普通に考えれば、悪い人よりも良い人の方が好まれるし、好まれないよりは好まれる方がモテるんじゃないかと思うのですが、恋愛に関してはそんな単純な話ではないようです。
・小悪魔な女性は、男性を魅了します。
・基本的にクールで、ときどき優しい一面を見せる男性(=ツンデレな男性)は、女性を魅了します。
とりわけ、いい人扱いされて女性から恋愛対象として見られない男性は、このクールさが足りないとも言えます。
しかし、その一方で「やさしい人が好き」と言う女性が大勢いるのも確かであり、なんとも矛盾しているようにも感じます。
ですが、実はこの"矛盾"の正体は、男性がイメージする優しさと、女性がイメージする優しさとの"違い"が生み出しているものなのです。
- 男性がイメージする「優しさ」とは、いつ、いかなる時も、常に一定の優しさをキープすること。
(機嫌によって左右されない不変の優しさ)
- 女性がイメージする「優しさ」とは、いわゆるメリハリのある優しさのことで、普段がクールであればクールであるほど、ときどき見せる優しさが、よりクローズアップされる。
(機嫌によって左右されてもかまわない変化に富んだ優しさ)
"この時点で"考えられる結論は、だいたい以下の通りになると思います。いい人扱いされて女性から恋愛対象として見られない男性が、女性からモテるために取るべき手段は、"とりあえず"、以下の2つが考えられます。
- 時にはクールに、時には優しい男になる。
(機嫌によって左右されてもかまわない変化に富んだ優しさ)を持つ。
- 時にはクールに、時には優しい男の"フリをする"。
(機嫌によって左右されてもかまわない変化に富んだ優しさ)を持っている"フリをする"。
まずは、2番の"フリをする"について説明すると、これは「演技をする」という意味です。女性の前では、常にクールに振る舞い、ときどきタイミングを見て優しくもしてみる...
...しかし、試しにやってみると分かると思いますが、これは非常に難しいです。まず、そう簡単に上手くはいきません。
優しくする方は何とか"サマ"になったとしても、普段からいい人の雰囲気が染みついている男性が、無理にクールな"フリ"をしても、不自然な感じになって気持ち悪くなるか、または「ただの冷たい男」と判断されて、「ときどきの優しさ」を見せる前に嫌われてしまうのがオチでしょう。
恋愛マニュアル本は、あまり役に立たない
また、マニュアル本に書いてある通りに行動するのは、普通の人にはまず不可能です。それが出来るのは、普段から充分に女性からモテていて、そこそこ自信もあり、本来『恋愛マニュアル本』など読む必要がないような男性だけです。
すでに『恋愛マニュアル本』に書いてあることに近い行動パターンを、無意識のうちにとっている男性だけが実践できる内容になっているのです。
また、仮に演技が上手くいったとして、それで恋人が出来たとしても、その恋を長続きさせるためにはさらに高度な技術(テクニック)が必要になります。また、仮に、その高度なテクニックをなんとか駆使して長続きさせることができたとしても、おそらく、恋愛をすることで本来 得られるはずの"幸福感"は極めて少ないものになってしまうでしょう。
なにしろ、自分の正体が「いい人」であることを、細心の注意を払って延々と隠し続けなければならないのですから...。
「モテる男の皮を被ったいい人」...これは非常に疲れます。せっかくの恋人を目の前にしながら、幸福を感じている余裕などなくなってしまうほどです。
次に、1番について説明します。
- 時にはクールに、時には優しい男になる。
(機嫌によって左右されてもかまわない変化に富んだ優しさ)を持つ。
つまり、演技ではなく、本当にクールで優しい男に"なる"ということです...これは"ほぼ"不可能と言っても過言ではありません。
いい人は、言い換えれば「善人である」とも言えますし、他人に迷惑をかけたり、他人に不快な気持ちを与えることを"良し"としない、良好な人間関係を重視する人であるとも言えます。
ところが、他人に対して"クールに振る舞う"ということは、周囲や相手に無駄な緊張感を与えたり、場の空気を険悪なものに変えてしまうことを意味しています。良好な人間関係を重視する"善人"にとっては、けっして許容できることではありません。
つまり、いい人にとって"クールに振る舞う"ということは、人間として"退化する"ことと同じなのです。(本来は)いい人であるにもかかわらず、笑顔一つ見せず、自己中心的な言動で場の空気を荒らす人も、マレにいることはいますが、そういう人は例外なく、どこか心に深い傷を負っていて、心(感情)を自ら殺してしまっている人です。説明するまでもないですが、意図的に、自分で自分の心を傷つけることができる人など、この世に一人も存在しません。
- 「時にはクールに、時には優しい男の"フリをする"」のは難しい。たとえ出来たとしても、その恋愛は長続きしないし、幸福感も少ない。
- 「時にはクールに、時には優しい男に"なる"」のは"ほぼ"不可能である。
ただのいい人が進むべき道
それでは、いったいどうすれば良いのでしょうか?
よくよく考えてみると、目的は"女性にモテること"でした。クールに振る舞うことが目的ではなく、あくまでも女性にモテるようになるにはどうすれば良いのか?...です。冒頭でもお話ししましたが、「ただのいい人」ではなく「真のいい人」になるのが、最も順当な方法です。
いい人扱いされて、女性から恋愛対象として見てもらえない男性【ただのいい人】
から、
(基本的に)いい人でありながら、女性から恋愛対象として見てもらえる男性【真のいい人】
に変身するためにはどうすれば良いのか?
...ということです。
ひと言で"いい人"と言っても、私たちはこれを「3つの段階」に分類しています。「ただのいい人・普通のいい人・真のいい人」の3つです。これらを"女性からの恋愛対象の観点"と"人間的な魅力の観点"の両面で考えると、おおよそ以下のような傾向が見られます。
- ただのいい人…女性から恋愛感情を持たれることもないし、人としての魅力もあまり感じさせない。
- 普通のいい人…女性から恋愛感情を持たれることはないが、人としての魅力は感じさせる。
- 真のいい人…女性から恋愛感情を持たれることが多く、人としての魅力に充ち溢れている。
要するに、いい人扱いされて女性から恋愛対象として見られない男性が進むべき道は、"クールな男を目指す"のではなく、クールな男の"演技"をするのでもなく、「ただのいい人」や「普通のいい人」を卒業して「真のいい人」へと変身することなのです。
そして、現在、いい人と呼ばれている男性にとっては、これが一番の近道でもあるのです。
いい人がモテない理由とは?