恋愛感情の起源(生物学的な見地) 人間関係と恋愛を科学する雑学サイト - Little Riffle(リトルリフル)- 〜
人間関係と恋愛を科学する雑学サイト Little Riffle(リトルリフル)のロゴマーク
ホームページアドレス〔https://littleriffle.info/〕とメールアドレス〔info@pata.cocotte.jp〕の画像
複雑な人間関係や不可思議な恋愛感情など、人間について独自の視点で科学する雑学サイト

恋愛感情の起源(生物学的な見地)
〜男って、絶対に浮気するじゃん...の真相 A〜

「オス(♂)はたくさんの遺伝子を残したい」「メス(♀)は優秀な遺伝子を残したい」という動物としての本能が、人(ヒト)にも影響を与えているのではないかという仮説があります。それはそれで確かにあるのかもしれませんが、私たちはあくまでも社会生活を営む「人間」です。良識やモラルといった言葉の意味を知り、愛情や思いやりといった精神作用も持ち合わせています。


恋愛感情の起源(生物学的な見地)

 そもそも恋愛格差というものは、今に始まったことではありません。古来から「モテる男性」と「モテない男性」は歴然と存在していました。生物学的に考えれば、異性に対して抱く恋愛感情は(男女問わず)「種の保存」や「種の繁栄」を目的としたものです。人(ヒト)という生物を繁栄させるため・絶滅させないための"感情システム"とも言えるのが恋愛感情の正体です。

 子どもを出産する女性には、一生涯のうちに産める子どもの数には限界があります。逆に、男性の方は(理論的には)限界がほとんどありません。

 男性の場合、1年365日、毎日違う女性と性交渉を持ち、そのすべての女性が妊娠・出産すれば1年間で365人以上の自分のDNA(遺伝子情報)を引き継ぐ子どもを誕生させることができます。さらに、一生涯のうち50年間それを続ければ(単純計算で)1万8千250人(365×50=18250)以上の子孫を残すことが可能です。

 つまり、男性の本能は「種の繁栄(=個体数を増やすこと)」をベースにしているということです。そして、男性の恋愛感情の基本には「一人でも多くの女性を求める」特徴があるということを意味しています。

 女性の場合、1年に1人、仮に30年間毎年産み続けてもトータルで30人、ふたごや三つ子などを計算に入れても、最大で30〜40人ぐらいです。自分のDNA(遺伝子情報)を引き継ぐ子どもを誕生させるのは、せいぜいそのくらいの数が限界です。

 数少ない子どもにしかDNA(遺伝子情報)を引き継ぐことができない女性は「DNAの質」にこだわります。「優秀なDNA」を持つ男性との間にできた子どもの方が、たくましく生き延びて、さらにその後の遺伝子の継承もスムーズに行なえる可能性が高いからです。

 つまり、女性の本能は「種の保存(=絶滅させないこと)」をベースにしているということです。そして、女性の恋愛感情の基本には「優秀な遺伝子を持つ男性を好む」特徴があるということを意味しています。

  • 男性の本能は「種の繁栄(=個体数を増やすこと)」をベースにしており、男性の恋愛感情の基本には「一人でも多くの女性を求める」という特徴がある。
  • 女性の本能は「種の保存(=絶滅させないこと)」をベースにしており、女性の恋愛感情の基本には「優秀な遺伝子を持つ男性を好む」という特徴がある。

優秀な遺伝子とは何か?

 では、優秀な遺伝子とはいったい何でしょうか?
 当たり前のことですが、現代の科学では日常生活の中で遺伝子配列を視覚的にとらえることはできません。なので、個体同士(人間同士)見たり話したり接したりする中で(相手の男性の遺伝子が優秀かどうか?)を判断していくしかありません。

≪優秀な遺伝子を持つと思われる男性の例≫
  1. 健康な男性(健康的に見える男性など)=健康な子どもが生まれるDNAを持っている
  2. 外見が優れた男性(イケメン・高身長など)=外見が優れた子どもが生まれるDNAを持っている
  3. 身体能力が高い男性(スポーツマンなど)=身体能力が高い子どもが生まれるDNAを持っている
  4. 頭の良い男性(高学歴・一流企業・知的・機転が利くなど)=頭の良い子どもが生まれるDNAを持っている
  5. 心が強い男性(意志が強い・物事に動じないなど)=心が強い子どもが生まれるDNAを持っている
    などなど...。

優秀な遺伝子を持つ男性
 女性にモテる男性は、上記のような「優秀な遺伝子」を最低でも1つは持っています。そして、その「1つ(以上)」がさりげなく強調された形で彼自身のキャラクター(個性)を形成しています。

 また、たとえ遺伝的に1つや2つマイナス要素があったとしても、プラス要素がそれを上回っていればO.Kとなります。

 たとえば、
  • 頭は悪いけれど、スポーツ万能
  • 身長が低いけれど、とても爽やかで健康的
  • スポーツが苦手だけれど、知的なムードがあり、機転が利く
  • イケメンでないけれど、意志が強くて、何事にも動じない
    などなど...。

 実は...
 上記の ≪優秀な遺伝子を持つと思われる男性の例≫ のリストにはあえて書きませんでしたが、女性の本能が(この男は優秀な遺伝子を持っている!)と強く認識する要素が、もう一つあります。

 それは…

6.繁殖能力が強い男性=繁殖能力が強い子どもが生まれるDNAを持っている

 …です。

 ある意味、これがいちばんの基本とも言えます。他にどんなに優秀な遺伝子を持っていようと、その相手との間に子どもが生まれなければ(生物学的には)何の意味もないですから。

 繁殖能力が強い男性とは、たとえば「ナンパ男」であったり「タレント(芸能人)」や「グループ内の人気者」であったり「二股三股男や浮気男」であったりと、いつも積極的に女性にアプローチをかける男性や、いつも周囲に女性の姿が見え隠れしているような男性です。

「人気者やタレントならともかく、ナンパ男や浮気男になんか魅力を感じるワケないじゃん!」

...と、ほとんどの女性たちは反論するでしょう。
 しかし、それでは何故、街頭アンケートであのような結果が出たのでしょうか?
 わざわざ「浮気をする・浮気をするかもしれない男性」ばかりを選んでしまい、「絶対に浮気しない・基本的に浮気しない男性」に限って遠ざけてしまうのは何故でしょうか?

「女が心を許すと、男は豹変ひょうへんするから。」

...なんてよく言われますが、それはおおむね間違っています。

 確かに、最初は「絶対に浮気はしないタイプ」だった男性が、彼女ができてしばらくすると「チャンスがあれば浮気をするかもしれないタイプ」に変身することもあります。ですが、本当の意味でそのように変化するケースは非常にマレです。

浮気しないと言っていた男性が浮気する理由
 たとえば、つき合い始めの頃に彼氏が「絶対に浮気しない。」と言ったとしても、その大半は、その言葉自体が"最初からウソ"であるか、単なる"その場の勢い"であるか、または、彼氏に対する"女性の側の態度や言動がよっぽど酷くて"、いつもいつも相手を浮気に走らせてしまうか...のどれかでしょう。

 人の心はそう簡単に豹変するものではありません。
 あくまでも「浮気をする・しない」「二股三股をかける・かけない」は、人としての常識・相手に対する誠意・お互いの関係性の問題なのですから。

 生物学的な見地で導き出したこれらの考察は、女性たちの"思考"とは無関係です。 「浮気男」や「二股三股男」を"頭で"どんなに嫌っていても、女性たちの無意識の中の本能が、そういう男性に魅力を感じるように出来ているのです。

  • 「浮気をする・しない」「二股三股をかける・かけない」は、あくまでも、その男性の"人としての常識・相手に対する誠意・お互いの関係性"の問題である。
  • 「浮気をする男性・二股三股をかける男性」に対して、女性の"思考とは無関係"に本能が勝手に魅力を感じてしまう。

「生命体は遺伝子の乗り物である。」という仮説があります。遺伝子自体が「意思」を持っていて、その意思によって生命体〔=人間〕の感情が左右されるのではないか?...という仮説です。

 要するに「浮気ができるほど魅力的な男性だから恋人がいる」のではなく「"浮気ができる"という、繁殖能力が強そうな雰囲気を持つ男性だから魅力的に見える」のであり、「浮気どころか魅力のない男性だから恋人がいない」のではなく「"浮気をしない"という、繁殖能力が低そうな雰囲気を持つ男性だから魅力を感じない」のです。

  • 魅力があるから→恋人がいて→浮気もできる…×(誤り)
  • 浮気ができる(繁殖能力が強い雰囲気を持っている)から→魅力があって→恋人がいる…○(正解)
  • 魅力がないから→恋人もいなくて→浮気もできない…×(誤り)
  • 浮気をしない(繁殖能力が低い雰囲気を持っている)から→魅力がなくて→恋人もいない…○(正解)

 残念ながら、これは仕方がないことです。
 女性たちは"頭で考えて"そう判断しているのではなく「女性の本能・無意識」が相手の男性から伝わってくる微細な空気(雰囲気)を感じ取って判断していることなのですから。

 つまり、生物学的な見地からは、

 知性(趣味が合うから・考え方が尊敬できるから...など)で相手を選ぶのではなく、感情や本能(出会いがロマンチックだったから・なんとなく魅力的だから...など)で男性を選ぶ女性ほど浮気男につかまりやすい。

...ということが言えるのです。