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思考放棄と思考停止
蜜柑寮〜キミを奪う天使とボクを救う悪魔〜(本の紹介ページ)

 人は、やりたいことや望んでいることが、自分の力では実現不可能と感じて絶望すると、ときに「思考放棄」の状態に陥るおちいることがあります。また、努力すら出来ない状態...つまり、気概きがい(モチベーション)がゼロの状態に至ると「思考停止」に陥ってしまいます。


思考放棄と思考停止

 ここではまず「第一歩すら踏み出せない人」がどういう状況なのか?...「気概(モチベーション)を持てない」のはどうしてなのか?...について考えていこうと思います。

思考放棄と思考停止の図
 物語の中で、アパートに遊びに来た仲間たちが恋愛話を始めると、主人公はきまって洗い物を始めます。洗い物をしたり、何か手を動かして"他のことしながら"でないと恋愛話を聞くことができないのです(つまり、関心のないフリをしているのです)...そう、これがまさしく「思考放棄」の始まりです。

 このような行動は、恋愛への自信のなさをごまかそうとする行動です。さらに、最初は"仲間たちに対するごまかし"として始めたつもりが、いつしか"自分自身に対するごまかし"へと変化してしまっています。つまり、考えることを完全に放棄している状態...「思考放棄」が完成してしまっているわけです。

 また、のちのち主人公は、自分の恋の行く末を友人にたくさざる負えない状況に追い込まれます。いわゆる「他力本願」とも言えるこの状況は、まさしく「思考停止」の始まりだったのです...。

 近年では、いわゆる「草食系男子」と呼ばれる「恋愛に消極的な男性」が増えています。その原因にはいくつか説があります。

 一つは、女性の社会的地位の向上にともなう(相対的な)男性の社会的地位の低下です。これによって、女性と深い関係性を築かなければならない「恋愛関係」を結ぶ自信まで失ってしまいました。
 また、無理に恋愛をしなくても、時間を楽しくつぶせるアイテム(ゲームやPCやスマホなど)や遊園地やテーマパークなどの遊戯施設が普及したことで、人とのリアルな関わりが不要に感じられるようになったこと、そして、格差の問題や長い不況によって、経済的な成功が幸不幸こうふこうを"直接"左右する(※注)男性から夢や希望が奪われてしまったことなどが主な原因としてあげられます。

(※注:もちろん女性にとっても経済的な成功は幸不幸に影響しますが、いざとなれば経済力のある男性と結婚しておぎなうことができます。むしろ、経済的な成功を結婚に期待する気持ちが大きくなった分、より恋愛や結婚に積極的になっている傾向すらあります。しかし、男性にとってその逆は「非常に狭き門」と言わざるをえません。経済力のある女性のほとんどが、それでもなお、結婚相手に自分よりもさらに経済力の高い男性を希望するからです。)

 また、その他にも、遺伝的な要因(男性が持つY染色体の劣化の影響)や、集合的無意識(=すべての人が共通で持ち合わせる潜在記憶)が増え過ぎた人口を抑えるよう働いているとする説など、さまざまな説があります。おそらく、これらいくつもの原因が複雑にからみ合って「男性の草食化」が進んでいるのではないかと思われます。

 だったら仕方ありませんね。草食系男子になってしまったのは自分が悪いわけじゃないんだし、今の世の中が悪いんだから...

...なんて言っている場合じゃありません!

 たとえこんな世の中でも「肉食系男子」として積極的に恋愛にのぞもうとしている男性はたくさんいます。また、恋愛を始めたいのであれば肉食系の方が絶対に有利だし、女性たちだって、できることなら男性にもっと積極的になって欲しいと思っているのですから。たとえ、女性から告白するケースが増えてきているとはいえ、本音を言えば男性の方から誘って欲しいんです。そして、今も昔も、男性から女性を誘うのが望ましい形であることには変わりないんです。

(いやいや、男女平等の世の中、そんな考えはもう古いんじゃないの?)

現時点でのオスとメスの本能の図
...なんて思うかもしれませんが、それでも女性の本心としては、やっぱり男性の方から来て欲しいんです。オス(男)が気に入ったメス(女)に求愛し、メス(女)が気に入ったオス(男)を受け入れる...これが現時点・・・でのヒト(人間)の本能なんです。

 千年後、二千年後の未来はどうなっているか分かりませんが、これまで十数万年にもおよぶ人類の歴史の中でつちかわれてきた「オスとメスの本能」は、たかが数十年・数百年の価値観の変化で変わるようなものではありません。
 いや、むしろ世の中の大半の動物がそうであるように、オスがメスに求愛して、メスがオスを受け入れる、という形は、数億年にもおよぶ生物進化の過程で出来あがった根源的な本能に近いのかもしれません。

 だから、誘ったところで受け入れてもらえる自信がないからと言って「思考放棄」をするのではなく、女性の方から誘われるのを待つだけの「他力本願」を決め込むのでもなく、自分から積極的に誘えるような肉食系男子になって欲しいのです。それこそ他力本願は、自分自身の無力感と将来への不安感を高めて「思考停止」におちいる原因にもなってしまうのですから...。

  1. 思考放棄…ある切迫した事柄を、自分の意思で考えないようにすること。
  2. 思考停止…自分の意思とは無関係に、ある切迫した事柄について何も考えられなくなること。
  3. 他力本願…自分自身の無力感と将来への不安感を高めて、思考停止の原因になる。

思考放棄と思考停止
 だからこそ、あなたが取り組むべき問題が大きければ大きいほど、他力本願ではなく自力本願であって欲しいのです。

 これは恋愛に限った話ではありません。これからの長い人生の中で起こりくるさまざまな問題において、それらを自力で解決する力やしなって欲しいのです。

 自分でできること、自分がやるべきことは、むやみに他人にまかせずに自分でやる習慣を身につけるべきなのです。

 著者である木ノ下涼氏は、中学二年のときに部活(陸上部)内で完全に孤立していたそうです。キッカケは、ただでさえ(当時は)人見知りが激しく友だちも少ない中で、陸上部内で一人しかいなかった友だちが転校してしまったことでした。
 周りにいるのは、人見知りな性格では仲良くなり得ない先輩たちや後輩たちと、それまでずっと、ほとんどしゃべることが無かった同級生たちだけになってしまいました。もしも、誰かが話しかけてくれたときのための心の準備はできていました。ですが、それまでずっとしゃべる機会がなく、いつも一人で黙々もくもくと走るだけだった彼に、わざわざ話しかけてくれる人は誰一人いませんでした。

 人見知りだからといって、なにも孤独が好きだったわけではありません。必ずしも二人以上は必要ないけれど、一人ぐらいは友だちが欲しかったそうです。

 唯一の友だちが転校してから九ヶ月後、ついに勇気を出して同級生の一人に自分から話しかけてみました。もしかしたら無視されるんじゃないかという不安もありましたが、その同級生はぜんぜん普通に応対してくれました。そして、次の日から「一日一回、誰かに話しかけてみる」というノルマを自分に課して、他の同級生や先輩や後輩たちの輪の中に少しずつ入っていけるよう努力したそうです。

 最終的に、卒業するころには(多少の距離感はありつつも)同級生たちの輪の中に、なんとか入れたそうです。また、陸上部内だけでなく、クラス内やそれ以外の場所でも「自分から誰かに話しかけてみる」という、それまでの自分にはハイリスクだった行動がとれるようになりました。さらに、高校生になってからは、女の子に対して積極的にアプローチできるようになりました。
 のちのち「天才ナンパ師」と呼ばれるようになった木ノ下涼氏は「ナンパで女の子に声をかけるときの勇気と、あのころ同級生に初めて自分から話しかけるときの勇気はよく似ている。」と言っていました。

 つまり、著者の木ノ下涼氏は、すでに中学時代に他力本願ではどうにもならない(一歩も前に進めない)ことを学んでいたわけです。そして、自分の望みを叶えるためには「自力本願」であるべきなんだと、このときに身を持って学びました。さらに、自力本願の姿勢は、本来の目的とは違う、思ってもみなかった副産物をもたらしてくれることも同時に学ぶことができたのです。

 これはけっして「自力本願」が正しくて「他力本願」は間違っているという話ではありません。時と場合によっては、自分だけで何とかしようとせずに、他人に助けを求めた方が良いこともあります。ですが、多くの場合、他力本願は、思考停止の状態におちいる危険をはらんでいるだけでなく、自分自身の成長においてもあまりプラスには働きません。そして、大事な場面でこそ、自力で問題を解決する生き方が求められ、その方が人生を快適に送ることが出来るのです。

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