ナンパの大義と社会貢献
たとえば、人が何か行動を起こすときに、それが「私利私欲」のためだと(正しいことなのか、誤ったことなのか?)とか(周りからどう思われるだろうか?)など、いろいろと余計なことを考えてしまいます。ですが、その行動が「誰かのため」だったり「みんなのため」だったり「世の中のため」であれば、迷うことなく正々堂々と突き進むことができます。
ナンパは必ずしも悪いこととは限らない
日本人は「大義」が大好きです。たとえ一部の人の利益にしかならず、その他の人にとって不利益になったとしても、大義名分さえ整っていれば、何の躊躇もなくやってしまえます。逆に、たとえそれが正しいことだったとしても、大義名分が整っていなければ、なかなか手をつけることができません。
人は、何か行動を起こそうとするときに、自分を含めた一部の人のためや私利私欲のためだったりすると(正しいことなのか、誤ったことなのか?)とか(周りからどう思われるだろうか?)など、いろいろと余計なことを考えてしまいます。また、やってみてうまくいかなければ、わりと簡単に(やっぱり、あきらめよう...)という気持ちになってしまいます。
ですが、その行動が「誰かのため」であったり「みんなのため」であったり「世の中のため」であれば、迷うことなく正々堂々と突き進むことができます。そして、たとえ失敗しても、簡単にはあきらめずに粘り強く頑張ることができます。
私の友人に「ナンパは何回かやったことがあるけど、うまくいかないからやめた」という人が何人かいます。彼らはどうして簡単にあきらめてしまったのでしょうか?...一度はナンパに興味を持って実行したはずなのに、せっかく勇気を振り絞ってチャレンジしてみたというのに、何回かやってダメだっただけで、すぐにやめてしまうのはもったいないとは思いませんか?...
彼らがすぐにやめてしまった原因は、心の中に...
ナンパ=悪いこと
...というイメージがあったからです。根っからの犯罪者気質の持ち主でもない限り、自分が悪いと思っていることを、うまくもいかないのに粘り強くやり続けることはできません。
私の考えでは、ナンパは必ずしも悪いこととは限りません。ナンパに声をかけられた女性の多くは、実は心の底では喜んでいたりするんです。たとえナンパを断わったとしても、たとえシカとしてスルーしたとしても、男性に声をかけられたという事実を(女としての魅力を認められた)と認識して心の底で喜んでいたりするんです。
そして、その嬉しい気持ちは彼女たちの自信につながります。さらに、こうして得た自信に比例して、彼女たちはドンドン魅力的になっていきます。そう考えると、ナンパとは「世の中に魅力的な女性を増やしていく社会貢献である。」とも言えるのです。
つまり、男性は、女性へのサービスのつもりで声をかけてあげれば良いのです。イタリア人にでもなったつもりでリップサービスしてあげれば良いのです。
ただし、しつこくしてはいけません。絶対にいけません。しつこくして相手の女性の迷惑になってしまえば、ストーカー扱いされてしまう危険性もありますし、そもそも「女性へのサービス」という基本理念が崩れてしまいます。女性を喜ばせるためであれば、声をかけるのは一回か二回で充分なんです。断られたりシカとされたら潔くあきらめて、他の女性に移行しましょう。
また、声をかけて女性を喜ばせるためには、ナンパするあなた自身が好感度の高い男性であらねばなりません。誰にでも声をかけていそうな軽い感じの男性や、目がギラギラして危険な感じがする男性、髪の毛や爪など不潔な男性から声をかけられると、女として認められた喜びよりも不愉快な気持ちが上回ってしまうからです。
中には、急いでいる女性や、さんざん声をかけられてウンザリしている女性がいるのも確かです。そういう女性にとってナンパは迷惑にしかならないかもしれません。ただ、そういう女性が不愉快な気持ちになるのはほんの一瞬です。逆に、声をかけられて喜ぶ女性が(魅力を認められて)嬉しい気持ちになれる時間は、数分間から数時間、ときには二日~二週間ほど持続します。中には、それがキッカケで自信がつき、かけがえのない一生の思い出になる女性もいるかもしれません。
- ナンパに声を掛けられた女性の多くは、心の底では喜んでいる。
- 中には迷惑だと感じている女性もいるが、不愉快な気持ちはほんの一瞬で終わる。
- 声を掛けられて喜んでいる女性の嬉しい気持ちは、その後も長時間つづく。
- その嬉しい気持ちは、彼女たちの自信になり、魅力アップにもつながって、世の中に魅力的な女の子を増やしていく社会貢献にもなる。
- ナンパは必ずしも悪いこととは限らない。ただし、絶対にしつこくしてはいけない。
また、女性へのサービスという意識で声をかけるとナンパの成功率が上がります。声をかけるときの「顔の表情」や「声のトーン」に自分の心情が映し出されて、相手に微妙に伝わるからです。
(今から君に悪いことをするぞ!)と言っている男について行こうと思う女性はいません。逆に、
(今から君を喜ばせてあげる!)と言っている男になら(ついて行ってもいいかな?)と思ってもらえる可能性が高くなるのです。
つまり、ナンパをするこちら側の意識の問題なのです。悪いことをしたいのか?...それとも、良いことをしたいのか?...このどちらかによってナンパの成功率は大きく左右されるのです。
もちろん、声をかけるナンパ師だって、断られたりシカとされたりすれば傷つきます。露骨に迷惑がられたり、怖い目で睨まれたりすれば多かれ少なかれ凹みます。ですが、自分が傷つくことと引き換えに、一人でも多くの女性が嬉しい気持ちになってくれるのであれば、それも男の甲斐性と思って何人でも声をかけることができるのです。
また、ナンパに限らず、夫婦や恋人同士の関係でも同じことが言えます。ここでもポイントは「サービス精神を持つ」ということです。常に相手の気持ちを先に考えて、自分の気持ちは後回しにするのです。夫婦円満・良好な恋人関係の究極の秘訣はこれです。
まさしく、根本にあるのはこれだけと言っても過言ではありません。巷に溢れる「夫婦円満・良好な恋人関係についてのハウツー情報」も、書いてあることはすべてこれがベースになっています。
たとえば「夫の給料が少ないことを責めない」「妻の家事に細かい注文をつけない」「妻の子育てにできるだけ協力する」「帰ってきた夫がゆっくり休めるようにする」などなど...これらは、要するに「相手の気持ちを先に考えて、自分の気持ちは後回しにする」ことに他なりません。
ただし、注意しなければならないことが2つあります。
一つは、自分の気持ちを後回しにするのが、どちらか一方だけではダメだということです。相手に思いやりを持っているのが一方だけで、もう一方が自分のことしか考えていないようだと、いずれ思いやりを持っている側の心が離れていってしまいます。
もう一つは、あくまでも後回しです。自分の気持ちを殺すわけではないということです。ひたすら我慢して心を殺してしまったり、自分の意思を完全に捨て去ってしまうと、不満が溜まっていつか爆発してしまいます。どうしても譲れないことがあればキチンと主張するべきだし、相手に余裕があるときだったら、少しぐらいわがままを言っても良いのです。
ついでにもう一つ...相手がこちらの気持ちを優先してくれたらそれは素直に受け取りましょう。相手の好意を素直に受け取ることも、相手の気持ちを優先すること同じことなのですから。
- 常に相手の気持ちを先に考えて、自分の気持ちは後回しにすること。
- ただし、自分の気持ちを後回しにするのが片方だけではダメ。
- 自分の気持ちを捨てるわけではない。
- 相手がこちらの気持ちを優先してくれたら素直に受け取ること。
ナンパの技術はいわゆる「コミュニケーション能力」の一つであり「自己表現能力」の一つでもあります。これは、社会に出てからとても役に立つスキルになります。
まず、初対面の相手に好印象を与えることができるので、入社面接などでその力が発揮されます。
さらに、職種にもよると思いますが「仕事の七割はコミュニケーション能力」と言われるように、クライアント(お客様)や他部門のスタッフとの人間関係の中で、ほとんどの仕事をスムーズにこなすことができるようになります。要するに、ナンパの技術は社会の中で自分の業績をアップさせるための重要なスキルにもなるのです。
ちなみに、かつてのナンパ仲間の中で、現在「仕事が出来ない人間」になってしまっている人は一人もいません。
物語の中では、主人公の他にも「ナンパ師=岩崎純夜」というとても魅力的(?)な人物が登場し、「女の子の気持ちを自由自在に操ることが出来る天才」として描かれています。小説『蜜柑寮~キミを奪う天使とボクを救う悪魔~』を読んで、恋愛の第一歩を踏み出したいと願うすべての男性にとって、まさに「目標とすべき存在」ともいえる登場人物です。